2017年06月01日

「風光る」から「風薫る」へ

たまに歳時記を手にすることがあります。俳句を作るためにではなく、その季節の言葉を探すだけのために。

「風光る」は春の季語です。うらうらとした春の光のなかを風が吹きわたれば、風そのものが光るように感じられる、とあります。
「風薫る」は夏の季語です。初夏の風が若葉をわたって緑の匂いを伝えてくるようです。

光る風や薫る風を感じるのは、古くからの日本人独自の感覚かもしれません。
現代の私達も自然の風物をこのように受け止めることができるのだと思います。

マインドフルネスという瞑想に似た心をいやす方法があります。身体に感じている感覚に集中して雑念を払う方法です。
昔の人は、風に光を感じたり、薫る風を身体に受け止めて心に安らぎを感じていたのでしょう。マインドフルネスの達人だったといえます。

今日、ベランダに出たら隣家の屋根越しに葉桜となった桜の木が目に入りました。全身に風を感じて一句。
 朝ねぼう ふきん干したり 風薫る
俳句の作法も考えずに作りました。誰が評しても駄作ですね。
これから頑張ってみたいと思います。


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posted by にしむらクリニック at 08:00| クリニック便り