「あなたがリクエストされた資料の用意ができました」
メールにこのお知らせが入ると、私はお休みの日に図書館に歩いて出かけます。
ご飯を食べて、お腹が満たされた真昼間。「近所だし、まあいっか」と髪の毛だけ適当にブラッシングして、洗濯かごからまだ洗っていない服にサッと着替えます。
持ち物は図書カードだけ。外は晴天。身体中が暖かな陽ざしに包まれます。耳をすませば、近所の小学校のチャイムが聞こえ、再び静寂に包まれました。
坂を上ると、公園のベンチに人影が。ここは草木が生い茂っていて、あまり人を見かけません。よく見ると読書をしている。それはいいかも!誰にも邪魔されず、思う存分手のひらの小さな世界にダイブできそうだ!
そんなことを考えていると、小学生が渡り廊下を駆けっていきました。目的地はすぐそこです。
受付で図書カードを渡し、リクエストしていた本を受け取ります。
「貸出期間は2週間です」
また2週間後。この何でもない昼下がりが繰り返されます。でも、慌ただしく過ぎ去る日々の合間には、こういった時間もいいのかも。
2023年11月01日
とある休日の昼下がり
posted by にしむらクリニック at 07:00| クリニック便り